最新情報は
公式SNSで

その他のうす毛治療

リジェネラ

当院には、リジェネラという治療機器があります。このようなお悩みの方々にも、しっかり治療できるように導入しました。
リジェネラでの治療コンセプトは、ヒトの皮膚にはいろいろな分子、前駆細胞、サイトカインやホルモンが含まれており、この皮膚の成分を 直接うす毛領域に注入することでその治療効果を得るというものです。実際に瘢痕の改善や皮膚の若返りに使われ、効果的な結果を出してきました。

下記の様なお悩みを解決できます。

  • 頭皮全体がうす毛のため、移植部位面積が大きく植毛で対応できない
  • うす毛治療の内服薬を飲むことができない (または、効き目がない)
  • 事故や病気で瘢痕性の脱毛がある方 等
リジェネラ

長井医師は、2016年にこのリジェネラを使って実際にデータをとり2017年にイタリアの学会で、発表を行いました。ごく少量の皮膚組織を採取して、これをリジェネラという機器で、50μm まで小さくします。 それを水に溶かして注射器でうす毛部位に注入するだけです。研究で分かったことは、すべての患者さまに効くわけではありませんが、 一定以上の患者さまに効果があるということでした。今回この治療を導入することで、 AGA、FAGAも含めて、多くの患者さまに選択していただけるようになりました。特に瘢痕性の脱毛の場合、植毛前の前処置としてリジェネラを行うことで 瘢痕部位植毛の生着が劇的に改善しました。

治療効果の持続に関しては、AGAやFAGAのような進行性の病気の場合、1年程度で薄れていく可能性もありますので、 その都度画像とマイクロスコープで経過を見ていきます。

長井医師が、イタリアの学会で発表した内容については、以下のとおりです。

01 ヒトの髪の毛のヘアサイクルの中で、休止期から成長期に移行する際には、(その長さを伸ばす成長因子として、) 毛根の毛乳頭と二次胚芽とバルジエリア由来幹細胞との分子伝達物質複合体からの信号によって始まる。
02 これらの信号が毛包幹細胞に対して、転写的に活性化して毛母細胞へ移行させ、成長期が始まる。
03 (常日頃)これらを実際に抽出して、単純にうす毛部位に注入する事で効果が得られないか考えていた。
04 シンプルなコンセプトに合う、リジェネラという製品が使用されていた。
05 その元々のコンセプトは、ヒトの皮膚にはいろいろな分子、前駆細胞、サイトカインやホルモンが含まれており、これらを直接治療領域に注入することでその治療効果を得るというものである。
06 今までに瘢痕の改善や皮膚の若返りに使われ、効果的な結果を出してきた。
07 今回これを治療に応用してみた。
08 瘢痕治癒や若返りに対する組織採取の方法はとても簡単で、元々はいくらかの皮膚をメスで切開採取してきて、これを50μmにすり潰し生理食塩水と混ぜて、治療領域に注射することで効果が出るというものだった。しかし発毛に関しては必要な成分が異なる。
09 今回我々は 1mm 径のパンチを使用し、毛包単位ごとにくり抜く事で、採取部位に目立つきずを作ることなく採取する方法で行った。
10 2016年12月から開始。対象は 38歳から 65歳までのAGAグレード2 vertexからグレード6までが11名、FAGA Ludwig分類グレード 2 が 2 名、合計 13 名で行った。
11 1か月ごとに画像を12枚撮影して、治療前と比べた。
12 2017年2月現在、1か月経過した全11例と2か月経過した2例において、全て治療効果が見られた。一例はマイクロスコープでも経過を見たが、ヘアラインにある目に見えないほどの細いAGAの毛も改善が見られた。
13 精密な検査の結果、注入した懸濁液の中には重要な物質が全て壊れることなく残っていた。
14 AGAやFAGAの患者さまにおいて、一か月という超短期においても効果が見られたこの結果から、DHTブロックを行わずにうす毛を改善できる可能性が示唆された。