自毛植毛について
一般的な自毛植毛とは
自毛植毛は、後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、うす毛や抜け毛が気になる箇所に移植する手術です。
後頭部はAGA(男性型脱毛症)によるうす毛が進行しても、その影響を受けず生え続けていることが多く、 その部位から移植した毛髪は、その後も生え続けます。
自毛植毛のメリット
1.AGAの影響を受けにくい自分の毛を植毛するため、拒絶反応もなく半永久的に生え続けます。
2.正しく行えば既存の毛とも馴染みやすく、自然な仕上がりでヘアスタイルを楽しめます。
3.怪我や手術痕などで毛が生えなくなった部分にも、移植を行える場合があります。
自毛植毛のデメリット
1.時間がかかる:髪の毛が伸びるのは1カ月に1cm程なので、移植毛が伸びるまでには時間がかかります。
2.植毛は手術である:多少とも痛みを伴う可能性があり、不適切な手術を受けると修正が難しい場合があります。
3.移植毛には限りがある:移植毛の採取部位の毛髪の数には限りがあるので、採取した数だけ採取部の密度は低下します。
自毛植毛手術後のリスク
1.手術後に施術部位に痛みや赤みが出たり、麻酔の影響でまぶたが腫れる事がありますが、時間の経過とともに落ち着きます。
2.手術後に植毛部分の周辺の毛が抜け落ちる事があります。一時的なので、一定期間経つと自然に生えてきます。
3.FUT術式を行った場合は、頭部に線状の傷が残る場合があります。
自毛植毛の術式
自毛植毛の移植株の採取にはFUE法とFUT(FUSS)法があります。
FUE法 | FUT法(FUSS)法 | |
移植株の採取方法 | パンチニードルという機材を使い、 1毛穴ごとにくりぬき採取 |
後頭部の頭皮を帯状に切除し、 その後手作業で1株ごとに切り分ける |
術後の痛み | 比較的少ない | 術者の技術によっては痛みが強く出る場合がある 仰向けに寝るのが困難 |
術後の見た目 | 採取部の毛を剃る必要があるため、(ノンシェーブン植毛以外)髪型によってはウィッグを付ける必要があります。 | 周囲の毛で隠れるため、採取部位はほとんど目立ちません |
傷跡 | 適切に行えばほとんど残らない | 不適切な技術で行えば線状の傷跡が残り、髪型に制限が起こる場合がある |
その他 |
技術の習熟には個人差があり、 施術者によって仕上がりに差が出る |
採取部位の皮膚を縫い合わせる為、後頭部のツッパリを感じる場合がある 術後2週間後に抜糸のため来院していただく必要がある |
当院では、最初に行う植毛の術式は、FUEを強くお勧めしています。その理由は初めての植毛手術でFUTを行うと線状の傷が目立つ可能性があり、その場合縫合部は皮膚がひきつれて固くなり、それ以降のオペでFUEをしても株の採取がうまくできない上に、そもそも目立つ傷が出来にくいFUEを行うメリットがなくなるというリスクがあるためです。
長井式植毛ではデメリットやリスクを 最小限にすることが可能です。
当院の自毛植毛の施術
- 男性の植毛
-
経験の浅い植毛医師によるハエギワへの植毛は、時に不自然な仕上がりとなり、他人が見たときに植毛だとわかってしまうことがあります。
長井医師は自然なハエギワを再現する事に長年こだわり、技術の向上に注力してきました。それにより、本来のハエギワと見分けがつかないような、自然なハエギワを再現する「長井式植毛 」を完成させました。 - 詳しく見る
- 女性の植毛・フェミニンヘアライン
-
女性のハエギワの植毛はとても繊細で特殊な施術です。自然でエレガントな結果を出すためには、確かな技術と経験が必要となります。
長井医師は長い年月をかけて特別な技術を完成させ、一般的なハエギワと見分けがつかない、満足のいく美しい結果をご提供いたします。 - 詳しく見る
- 眉毛の植毛
-
男性、女性共に、今とても人気のある植毛です。同時に非常に高度な技術を要する植毛手術の一つです。
長井医師は白澤医師と共に、2005年にイタリアの毛髪学会で眉毛移植法を発表しました。世界初の眉毛移植手術のパイオニアの1人です。 - 詳しく見る
- その他の植毛(瘢痕部位・体毛植毛)
-
頭部の怪我や火傷、手術痕などにより発毛しなくなってしまった部位に植毛する事で、目立たなくすることができます。
また、植毛の技術を応用して、髪の毛を体毛に移植したり、ひげなどの体毛を髪の毛へ移植したりする事も可能です。 - 詳しく見る
- ノンシェーブン植毛
-
通常のFUEの手術では、髪の毛を刈り上げて頂く必要があります。
お仕事の都合など、髪型に制限のある方や、ウィッグを付けたくない方は、ノンシェーブン植毛により、刈らずに植毛が可能です。 - 詳しく見る