症例写真

この方はハミルトン分類 3型の中でも進行が早いパターンで、頭のてっぺんの髪のハリやコシが低下していて、髪の毛を長く伸ばせない状態でした。その為、まずAGA内服治療 (フィナステリド) を開始して1回目の植毛を行いました。その後さらなる密度アップの為に2回目の植毛を行い、合計で2500グラフトをハエギワから前頭部にかけて植えました。その1年後は境界線がはっきりしたハエギワだけでなく、AGA内服治療のおかげで前頭部のハリ、コシが改善してスポーティな髪形が楽しめるようになりました。

2年間のAGA内服治療 (フィナステリド) で、うす毛の改善は見られたが、頭頂部から前頭部の分け目がどうしても薄く見えるということで、面積に対して最適な株数である700グラフトの移植を行い、半年後と1年後の経過を見ました。長井式植毛では既存の毛の生え方に適切に合わせた毛穴を作成するため、この様に自然な結果になります。

この症例の女性は、過去に脳腫瘍の除去のために手術を受けた結果、広い範囲で瘢痕性脱毛を起こしました。そのため、当時はウイッグを付けて生活をされていました。植毛治療を希望されましたが、放射線治療と抗がん剤治療の影響で、移植毛が上手く生着できるのか分からない状況でしたので、まず100株のテスト植毛を行いました。その結果、90%を上回る生着率を実現できたため、2回の植毛(合計3100株)施術を行いました。植毛手術から1年後、写真のような状態を実現できました。ウイッグを外して生活できるようになったとのことです。