長井医師学会発表-毛髪学会参加の歴史
2003年
アジア日本国際毛髪学会にて「移植毛発毛における毛包単位の考察」発表
この年、長井医師が、初めて毛髪に関する発表を行いました。自然なヘアーラインにする為には、1本毛しか使用しないのですが、ある症例においてヘアーライン近傍に3株、2本毛が生えてきました。この時代は、1本毛から2本毛や、2本毛から3本毛が発毛することもあるといわれていたので、これはその証明になるのでは? と思い発表しました。しかしこの当時は「チョィ式植毛針」という機器を使い植えていたので、その大きさが大きくて Exogen Phase (エクソジェンフェイズ)という休止期と成長期の間の、目に見えない毛が混ざっていた可能性が高いということでした。この発表をしたおかげで、新しいヘアサイクルの概念を知るきっかけになりました。
2004年
同「ドナー採取の処置に関する当院での工夫」発表
この頃はドナー毛を頭皮ごと採取する方法に於いて、採取するドナー皮膚の形も紡錘形 (ラグビーボールの形) で、その高さも2 cm 程度まで採取していました。そのため術後の傷が目立ち、場合によっては緊張がかかり過ぎて、一部縫合部脱毛がみられることがありました。これを防止するために、頭皮の可動性、軟らかさを評価した上で、高さが 1、2 cm を最大とし、紡錘形ではなく、三日月型にデザインして、傷の治癒の為にリザベンを処方するという長井式オリジナルFUTドナー採取方法を発表しました。
2005年
イタリア国際毛髪学会にて「まつ毛、まゆ毛の植毛」発表 モデナ賞受賞
眉毛の植毛はまだメジャーではなく、その頃から親交の深かった白澤先生と共に、世界で初めて「まつ毛、まゆ毛の植毛」の方法について発表しました。毛流れと毛の太さがとても重要であることを話しました。しかし驚いた事に、次のISHRS国際毛髪外科学会にて、他の医師がそっくりな内容を世界で初めてと言い発表をしていました。世界の狡猾さを知った学会でした。
2006年
イタリア国際毛髪学会 バーリ開催「自然なハエギワを作る為の実践的な手法」発表 にてメデテラニアン賞受賞
自然なハエギワを作成するためには、既存の毛の存在がとても重要で、その生えている角度、毛の流れを計算しながら、更に自然に見えるヘアラインをデザインするという方法について発表しました。私の師匠であるシャピロー医師が、最も得意とするヘアライン再生構築した内容を参考に、更に綿密に独自の理論を加えました。
白髪もなく、若いです!発表直前の緊張が。
2007年
ラスベガス国際学会にて Difficulty of Body Hair Transplantation 体毛移植の困難さについて発表
FUEという移植株を1株ずつくり抜き採取する方法が、確立されてきつつあり、その先に髪の毛ではなく、体毛を採取して植えるというコンセプトが語られはじめていました。確かにうす毛の進行が速くドナー毛があまりない場合は、毛髪移植自体が不可能となります。 それで自分自身の体毛をくり抜いて、頭皮に植えてみたのですが、採取が成功した体毛は又発毛しましたが、頭皮と違い体毛はとても採取が難しく、採取率が著しく低く現実的には困難な施術でした。この頃体毛でさえも簡単に採取出来るといわれていたのですが、私の発表が毛髪移植専門誌から原稿執筆依頼されました。この事から、出来ないのに出来ると言っている施術者が多数いたことに対して、私の報告は警鐘になったと思いますし、だからこその依頼だったのだとも思います。
台湾のウー医師とレオナルド医師と
2008年
日本臨床毛髪学会学会長
この年に学会長をさせていただきました。この時に依頼されたのが現実的な毛髪移植、植毛の手技の公開と浸透でした。そのために実際の学会開催時には、当時、ナガイクリニックで使用していた最先端の機器を全て展示し、参加者なら誰でも使えるようにしました。又ライブサージャリーではありませんが、私の長井式FUT法をビデオに撮り、重要な部分をほとんど隠すことなく、提示しました。本当は自分独自の秘伝? みたいなものですので、公開したくはなかったのですが、この事で私の術式に対する評価をいただき、それ以降他の学会からの講演依頼やオペ依頼をいただくようになりました。タイミングも良かったのだと思いますが、いいターニングポイントでした。
アメリカ毛髪外科学会ABHRS専門医試験合格
師匠のシャピロー医師から、自分の技術や価値を世の中に知ってもらう事の一つとして、専門医の資格を取るように勧められていました。この試験を受けるために1000ページ弱あるHair transplantation4thという本をなんと3回も読み、口頭試験の際に英会話力を上げるために、個人レッスンを半年間受けました。それで手に入れた資格でしたので本当に感無量でした。結果的にとても知識が増えましたし、心の中に毛髪治療専門医というプライドが芽生えました。
2009年
日本美容外科学会総会 横浜開催にて 長井医師の植毛術招待講演
前年のワークショップの内容が良かったからと言っていただき、さっそく形成外科学会総会と併催された会で、講演させていただきました。一般的な演題発表は7分程度なのですが、講演となると25分ほどに伸びますので、結構詳しく説明が出来る事が、とても有用だったと思います。この際も「植毛でここまで自然な結果が出せるのですね。」といったようなお言葉を戴き、この頃から自分の確立された長井式FUT法とそのほかの施術では、大きな差があると感じるようになれました。
2010年
Unger医師著 Hair transplantation 5th edition
自分が学んだ本に自分のメソッドが載ることになりました。特に最先端であるアメリカにおいても、長井式植毛のドナー採取方法は自信がありました。このやり方であればほとんど大きな出血もしないので、傷がきれいという事以外にも栄養血管を損なわないというメリットもあります。特にドップラー装置という音で、動脈の走行を検知する機器を使用することで、更に安全に行えるようになりました。
2010年から2012年まで アメリカ毛髪外科学会ABHRS理事選出
上記学会に於いて12名の理事がいるのですが、その中で6名の選任が行なわれるという時に、推薦され選挙で選ばれました。日本在住の為に、時々アメリカである会議に参加することが出来ず、3年で任期が終わりましたが、選出されたということにとても大きな驚きと感謝を得られました。
イタリア毛髪学会 カプリ島開催 招待講演
この時の講演では現在日本でも流行している3Dアートメークに関して、最先端の内容を話しました。1本ずつ眉毛を書いて作成する眉毛は、やはり白澤先生から直伝の方法でした。この頃、他の発表は塗りつぶすような眉毛タトゥーでしたので、とても驚かれました。これが今、こんなに流行するなんて思いもしませんでした。ちなみにカプリ島は「青の洞窟」で有名な島です。
2011年
日本形成外科学会総会 徳島 最先端植毛手術招待講演
徳島での形成外科学会にて、形成外科専門の医師の方々に長井式FUT法の講演を行いました。2段階切開で毛根切断を1パーセント未満に抑え、2段階縫合でキズ痕を出来るだけ残さない内容を話しました。この際も立ち見が出るほどの盛況であり、講演が終了した際に多くの著名な形成外科医師達からお褒めの言葉と、形成外科医ならではの質問を多数いただきました。会場外でも質問をしてくれる若い医師達もいて、学会総会の影響力の強さをしみじみと感じると共にこのような機会を作っていただけた事が、本当に幸せだと感じました。
2012年
コロラドFUE Palooza (FUE施術ワークショップ)
3日間FUEのみのワークショップに招待され、アメリカに行き参加してきました。毛髪手術の専門医を名乗る以上、どの手技でも誰にも負けないと思いたいと考えていたので、又とないチャンスでした。FUEの最先端に触れる事が出来て、アジア人と西洋人の施術のコツや違いを知ることが出来ました。この際に学会では毛根切断率が5%以下と言っている医師の実際の施術を見ましたが、ゆうに10%以上切断していたり、とてもいい機器だと言っていたNeo graft (Omni graft) という機器が、最初から故障してそれから全然動かなくなったりと、学会の場で発表を聞くのとは明らかに違う結果を見る事も出来ました。しかし何よりも良かったのは、そのようなよくない手技やうその内容でも参加者の前で公開する機会を与え、あとは我々参加者が自分たちで判断すればいいという、全く日本とは違うやり方を経験できたことでした。この時以来私自身、悪い手技に対して批判するよりも、それを公の場で見せる機会を与えるというスタンスをとるようになりました。
ローマ イタリア毛髪学会 発表
FUT (後頭部皮膚切除) の縫合部に起こる瘢痕と瘢痕性脱毛を防ぐための長井式植毛 2 段階切開法と2 段階縫合法に加えて、実際に使用する糸や処方に関してくわしく説明しました。
友人でイタリア学会長のピエロ医師と
右が世界初の植毛科教授のバルサモ教授でヨーロッパでの私の父です。
2013年
日本臨床毛髪学会東京 最先端の毛髪移植ワークショップ講師
この年も依頼を受けましたので講師をさせて戴きました。タイトルは代わり映えしませんが、内容は日々進化していますし、参加者のレベルも上がってきましたので、推し進んだ内容を話すようにしています。その中で強調したのは、手術の前にうす毛の確定診断を的確にすることと、過不足のない移植株数を使用した施術をプラニングすることです。
2014年
日本形成外科学会総会
植毛手術シンポジスト招聘「Hair Transplantation から Hair Restorationへ」今回は初めて植毛のシンポジストが、4人も選ばれその中の1人として発表しました。タイトルは「移植毛がただ生着するだけでなく、自然に生えているように見える植毛へ」という気持ちを込めて作りました。他の参加者の内容も聞けましたし、刺激にもなりました。明らかに容認できないような内容は少なくなっていましたが、しかし懐疑的な内容もありました。これはコロラドFUE Palooza (FUE施術ワークショップ)の時に感じたものと同様に、いいものも悪いものも平等に話す機会を与えるというやり方と同じだと思いました。ただ、聴講者のほとんどは毛髪専門医ではない先生方でしたので、正解とそうでない事の選択は難しかったかもしれません。
韓国 WCHR (世界毛髪研究会議) 招待講演 「Cutting Edge of Hair Restoration 」
WCHRという医師というよりも研究者が多数参加する国際会議が韓国のチェジュ島であり、ありがたいことに、植毛分野の講師として講演してきました。何故か毛髪移植に関しては遅れているアジアですので、ここぞとばかりに今の植毛について話しました。 一般演題の中には、ある国の教授が、FUTで4500グラフト採取するという明らかに正しくない内容のものもありましたので、質疑応答をさせてもらいました。やはり医療なので、一定のコンセンサスは必要だと思っています。講演が終わった後で、数人の韓国の医師達が話しかけてくれました。Hair transplantation 5th editionを読んで、名前を覚えてくれたとのことです。やはり権威のある本に書かせてもらったことのインパクトは、とても重要であると認識すると共に、内容にふさわしい施術を究めていこうと感じました。この時にフィナステリドの副作用に関する研究が発表され、男性機能低下に関する明確な差はないということでした。
ブラジル ブラジル毛髪学会招待講演 「Hair Restoration with Robot Assist」
ブラジルの毛髪学会から、ロボット植毛の経験について講演の要請がありました。ARTASというロボット自体とても有名なのですが、やはり精密機械なので高価であり、ブラジルではなかなか使用しているクリニックがないというのと、今ブラジルではFUEが大多数を占めているそうで、違いを知りたいということと、メリットだけでなくデメリットも明確にしてほしいと言われました。私自身もそれを望みますので、メリット、デメリットに加えてARTAS操作の工夫に関しても話してきました。
マレーシアにてアメリカ毛髪外科学会試験官
2回目の試験官を行ってきました。最近ではアジアにおける植毛手術の認知度がとても高くなっており、それに伴い受験者もアジア人の割合がとても増えてきています。この時の感想は、とてもよく出来る受験者と、全然だめな受験者という二極化している感じがしました。
マレーシアにて国際毛髪外科学会ISHRS発表と招待講演
FUEにおける移植株採取に、とても重要な毛の生えている角度、Hair angle に関しての発表とエキスパートレクチャーという名人? 達人? 講義という内容で話してきました。
試験官の医師たちと
親友のティム医師とウー医師と
岡山にて日本臨床毛髪学会でライブサージャリー (公開手術) 執刀
下記を行ってきました。これが今年最後のイベントだったのと、同業者の前で自分の手の内をさらしつつ、説明をしつつ、良い結果を残すというなかなかに痺れるイベントでした。参加者は毛髪移植を行っている人、今から行いたい人、毛髪移植に懐疑的な人ととてもバラエティーに富んでいました。加えて岡山大学形成外科の教授も参加してくださり、気合が入りました。今回は長井式FUT法 2段階ドナーストリップ法、2段階縫合法、マイクロスリット作成から移植まで全て行いました。施術中からとても反応が良く、メモを取ってくれたり、質問を投げてくれたり、いい雰囲気で進めました。最後に自分の施術をしてほしいと言ってくれる参加者が2名もいたり、後日、懐疑的だった気持ちが新たになったなどというメールをもらったり、とてもやってよかったと思いましたし、学会長の河田先生とそのスタッフの方々の暖かいホスピタリティーがとても印象的でした。
2015年
ISHRS (国際毛髪外科学会) シカゴ開催 招待講演
両手を使った効率的な植毛術に関して発表しました。この頃から発表に動画を使用することが、一般的になってきたので、箸 (はし) を使ってお米をつかむ練習や両手で漢字の文字を書く動画を使用したところ、両手を使える事以上に、両手で漢字を書くことに驚かれたことが意外でした。
2016年
ARTASミーティング サンディエゴ開催 招待講演
ARTASというAIを使用した植毛ロボットを使ったFUEオペに関して、講演を行いました。ARTAS国際インストラクターでもありましたので、西洋人向けに作られたARTASを東洋人に使用する為の注意点や、コツだけでなく、施術者自身が技術を身に着けて行うFUEの必要性について説明しました。
イタリア毛髪科学学会 トリノ開催 招待講演
以前からあったISHR (イタリア毛髪学会) 以外に、新たにイタリア毛髪科学学会の中で植毛部門が作られて、第2回の開催に招待されました。講演内容はやはり「緻密な計算と技術によるハエギワの植毛」に関して話しました。その中で植えた移植毛の数に伴う密度と、その数以上に見える密度である幻想的な密度 (イリュージョン オブ デンシティ) について話しました。講演の内容は全てイタリア語で行ったため、とても喜ばれました。
ISHRSとABHRS試験官 ラスベガス開催
SRRS感染症の猛威の為、パナマで行われるはずが、急きょ変更になりました。
いつものロンとグレンに加えてジーリング医師と仲良し撮影です。
この頃から参加カードにいろいろな肩書がつくようになり、FISHRSというフェローメンバーの文字が付くと、少しだけ尊敬されるような気がします。
日本臨床毛髪学会 横浜開催
FUEロボットオペの考察
2017年
KALDAT韓国学会 招待講演
「人の手で行うマニュアル法とロボット法のハイブリッドFUE」という内容で講演を行いました。やっとFUEが本格的に実用化されつつありましたが、採取率はまだ安定せず、又多くの株を採取することが難しかった頃でした。ロボットは疲れませんし、多くの株を採取出来るのですが、側頭部からはうまく取れないことがあり、その部を術者がFUEパンチで採取するという方法です。
寝不足な顔ですいません。
KALDATの医師と
イタリア毛髪科学学会 ベネツィア開催
リジェネラという機器を使ったうす毛治療に関して発表しました。AGAやFAGAのように進行性のうす毛でも、薬を使わずに改善することが出来るのか?について、実際に14例の症例を1年間経過観察を行った内容を世界で初めて話しました。
創傷治癒学会 岐阜開催
ベネツィアに続いてリジェネラを使用した治療に関して、創傷治療の領域での内容、ヤケドや交通事故等の瘢痕が改善することと、瘢痕性脱毛部位に植毛を行い良好な成績を得たことを話しました。
2018年
AHRS中国毛髪学会とアジア学会共催 北京開催 招待講演
2018年以降はARTASを使用することをやめて、手で行うFUTとFUE採取で長井式植毛を更に進化させた内容を話しました。
KALDAT韓国植毛学会に2年連続で招待講演
診断、株の採取、株分け、移植デザインと移植まで正確に行う長井式植毛に関して説明しました。その中ではただ生えればいいという植毛は行うべきではなく、医学的根拠に基づいた施術を行うべきであるという話をしました。特にM字を残すことの重要性についても話しました。
台湾毛髪外科学会 招待講演
台湾で行われた第2回目の毛髪に関する学会で、海外招待講演枠で呼ばれました。学会自体はまだ小規模でしたが、植毛に対して真面目な参加者が多く、初々しい昔の自分を思い出すような温かい会でした。
2019年
第4回中国毛髪学会 広州開催 海外招待枠に2年連続で呼んでもらいました。
1年前と比較して、明らかに進歩がみられる中国の植毛の技術の進歩の速さに驚かされながらも、手先が器用なだけではなく、高い知識と共に標準化した治療について実際に説明しました。忘れられないほどの大盛況で、中国の勢いをかんじました。
2020年
日本臨床毛髪学会オンライン学会 講演
この年からコロナウイルスの影響で学会開催がオンラインになってしまいました。今回は原点に戻って、FUT採取部位のキズをいかに最小限にとどめて、毛根切断率を下げるか? という内容をリクエストされましたので、得意の長井式植毛 2 段階切開法と縫合法について説明しました。
バックの古い感じをあえて使いました。
切開にとても重要な頭皮の評価法です。
これが2段階切開法。交差して生えている毛さえも切断しないように採取します。
2021年
日本美容皮膚科学会 京都開催 招待講演
真実の毛髪手術 アップデートという内容での講演でした。今までの集大成に加えて、リジェネラによる瘢痕治療まで話しました。京都の国際会議場は2017年の学会ぶりで、懐かしかったですが、やはりコロナのせいで見に来て下さる先生方も少なくなっていたようでした。それでも面と向かっての講演は、反応がわかるので、頑張って演題を作ってきた甲斐があると感じられました。
2022年
日本臨床毛髪学会 学術集会
2022年11月に柳澤学会長主催の学術集会がありました。今回も植毛に関しての招待講演をさせていただきました。
タイトルは「目指せ!植毛職人! 自毛植毛術の今と可能性」
このタイトルを選んだ理由は2つあります。1つ目は本当の植毛専門医が増えてほしいという思いです。専門医の資格は試験を受けて得るものです。それなりに高いハードルなのですが、だからこそ正しい植毛を提供することが出来るのです。
2つ目は、それなくして専門医とうたっている医師が少なくないため、患者さんが困っているという現状を伝えたかったのです。
2023年
KALDAT韓国植毛学会 招待講演 2023.04.23.
2023年4月に韓国のKALDATという学会で
植毛部門に関しての講演をさせていただきました。内容は長井式植毛に基づいて、
ハエギワを1本毛で植えることの重要性と共に、左右対称にしてしまうことの大きなリスクに関して、私の腕に植えた移植毛の研究も含めて話しました。
後日内容が良かったとのことで、KALDAT学会誌にも執筆することになりました。
その次の日は韓国の弟子であるイ先生のMODEUNMOクリニックに移動して、
ライブサージャリーとワークショップを行ってきました。
今回は当院のスタッフも同行して、学会、ライブサージャリー共に参加したことで、
同じ経験を共有することが出来、これからの診療をより高めるきっかけとなれました。
第46回 日本美容外科学会総会 招待講演
月14-15日に開催された日本美容外科学会の毛髪治療のセッションで、植毛に関して講演させていただきました。
今回は今までの内容に加えて、長井式ラインスリット植毛と通常の植毛との明確な違いを動画にて説明させてもらいました。
更に私の左腕に植えた一本毛のスタディと、瘢痕性脱毛の治療についても話しました。
他の先生方の講演と共に、新しい内容をお届け出来たと思います。
学会長の武田啓教授をはじめ、座長の佐藤明男先生、倉田荘太郎先生には大変お世話になりました。
2024年
イタリア学会報告
2024年5月にイタリア毛髪学会SITRIに参加しました。
初めて参加した海外の毛髪学会が、2005年のイタリアだったので、もう19年も経ったのかと感慨深いものがありました。
発表は、出来るだけ現地の先生方に理解してもらえるように、10年前からイタリア語で行っています。
今回はコロナが明け久しぶりの学会だったこともあり、気持ちが昂ったのか?
自分の心の中にしまっておいた特別な毛穴作成法に関して発表しました。
賞をいただくことができ、結果的にこれはこれで良かったと思いました。
旧知の海外医師たちと親交を温めて、とても充実した時間を過ごし、明日からの活力となりました。